自作パソコンへの挑戦 

 
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5.RAIDに再挑戦


RAID0+1に再挑戦

RAID0内のOSとアプリケーションをどのようにバックアップし、どのように回復させるかが全く見えなかったため、RAID0の使用をあきらめていた。その後、現実的なバックアップ・回復方法を思いついたため、RAID0+1に再度挑戦した。RAID0内のOSとアプリをWin−XP標準のバックアップ・回復ソフトを利用し、RAID1内の1つのパーティションに保存することにした。万一、1つのハードディスクが壊れたら、RAID0を再構築し、OSをインストールし、RAID1内にバックアップしたOSとアプリをWin−XP標準の回復ソフトで回復(上書きせず)させる。

ケース1) HDDの電源ケーブルはずれなど
 ・WINDOWS-XPは立ち上がらず、真っ黒な画面になり、カーソルのみがブリンクする。
 ・電源をオフし、HDDのケーブルを接続し、電源オンする。
 ・CNTL+Iを押下し、RAID ROMユーティリティーを起動する。(RAID0はFAILED、RAID1はREBUILDの表示)
 ・ポップアップ画面に”REPAIREBLE FAILURE DETECTED ・・・Are the discs part of RAID_V01? (Y/N/I)"を表示
 ・”Y”を押下すると、RAID0がFAILEDよりNORMALに変化する。
 ・RAID ROMユーティリティーよりEXITする。
 ・WINDOWSが立ちがリ掛けて、約3分間画面が真っ黒になる。
 ・その後、WINDOWSが起動されログオンすると、画面右下の小さなHDDアイコムが赤・青に点滅しながらリビルド中の表示になる。
 ・約60分間この状態が続き、RAIDが回復する。
  (Rebuild中も、パソコンは使用できるようでが、回復を早めるため使用しなかった)

ケース2) HDDの完全故障
 ・WINDOWS-XPは立ち上がらず、真っ黒な画面になり、カーソルのみがブリンクする。
 ・電源をオフし、別のHDDにケーブルを接続し、電源オンする。
 ・CNTL+Iを押下し、RAID ROMユーティリティーを起動する。
 ・ポップアップ画面に”REGRADE RAID1 DETECTED ・・・RAIDとして使うHDD選択するためENTERキー押下
  (事前にHDDは3つで動かしていたので、NON RAID HDDが対象になる)
 ・ポップアップ画面消え、RAID状態は、RAID0はFAILED、RAID1はREBUILDの表示になっている。
 ・DELETE RAID VOLUMEを選択し、ENTERキー押下、RAID_V01を削除(DELキー押下)

その後、RAID0の作成ができない(マニュアルではできるように書いている)ため、RAID0にWINDOWSをインストールさえできない。結局、RAIDの回復は、再度失敗した。但し、1台のHDDのRAID1の部分にWINDOWSをインストールし、使用することはできた。そして、RAID1内のデータを外部のHDD(USB接続)へコピーすることはできた。 
上記ケース1は成功したが、マニュアルの手順通りには動いていないし、RAID0+1構成でWINDOWSをインストールすると、前の中途半端なパーティションが残り、うまくインストールできないときがあるなど、安定性にかける。当面、RAID1でシステム再構築し、暇な時にRAID0+1の回復方法を模索することにした。


RAID1+0に再挑戦
RAID1+0と言う表現があるのかどうかは分からないが、RAID0+1の構成で、RAID1にOSをインストールすることにした。理由は、RAID0にOSを入れると、HDDの1つが壊れると、OSが立ち上がらないためでる。RAID1側にOSを入れておけば、片肺ではあるがきっちとPCは立ち上がるはずである。高速で処理したいアプリは、RAID0にインストールしたり、一時的記憶域として、RAID0を使用することで高速処理できるはずである。また、RAID0を割り当てることで、全体の利用できるHDDの容量を拡大できる。

RAIDボリュームを最初に作成する時、0、1の順番で作り、OSをRAID1にインストールしようとしたら、インストールできない旨のメッセージが途中で出てきたため、RAIDボリュームを 1,0の順番で作りなおしたら、問題なくインストールできた。

  
 (RAIDボリュームの設定状況)
   
RAID_Volume1 RAID1 (Mirror) N/A  124.0GB
   RAID_Volume2 RAID0 (Stripe) 128KB 50.1GB


HDDのパーフォーマンスを「HDBENCH」を使い下記の通り測定した。RAID0へのHDDアクセスは40〜50%で早くなるようである。(赤字の部分)

RAID /対象ドライブ HDD READ HDD WRITE HDD コピー
RAID1 /(C)     47、472     38、994     28、840
RAID1 /(H)     40、682     47、123     29、759
RAID0 /(I)     70、425     72、726     40、990
RAID0 /(K)     66、839     71、160     32、356


2004/10/18


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