NICON製ワイドコンバージョンレンズの特性 [戻る]
2015年06月18日更新
1.撮影条件など
前回、前々回購入のワイドコンバージョンレンズは実用性が低かったため高評判のNICON製のワイドコンバージョンレンズを購入し、画質がどう違うか確認した。
2.使用した機器
a) カメラ: SONY NEX-5N
b) レンズ: SEL1655(16-50mm F3.5-5.6ズームレンズ)、Sigma社19mm F2.8単焦点レンズ、SEL35F18(35mm F1.8単焦点レンズ)など
c) NIKON製ワイドコンバージョンレンズ NH-WM75: 0.75倍
3.撮影結果
結論)
a) 16-50mmズーム、19mm単焦点、35mm単焦点レンズにワイコンを装着するも色収差、周辺ケラレ、周辺のボケ、歪も殆どない。
b) 16-50mmズームは四隅が少し黒くなるためフィルター外し撮影した。フィルター外すと右上のみ隅が薄く灰色になる。その後ステップアップリング2段を1段に替えるとフィルター付でも四隅に全く影響しないことが分かった。
c) 16-50mmズームレンズにおいては広角側、望遠側ともケラレなどなく全ズーム範囲で画質低下もなく使用できる。
d) また、Canon製ワイコンのような絞り開放状態での激しいボケはない。35mm単焦点F1.8の画像は等倍画像でみるとほんの僅かボケた感じがする。少なくとも F2.5以上より使用した方がよい。(作例:F1.8 , F2.5) 更に全露出に対し精細度、色合い、コントラストも若干悪くなるようである。
e) ワイコンを装着することにより若干シャッター速度、或はiso値が変わる。16-50mmズームは25%シャッター速度低下、19mm単焦点は28%ISOが大きくなる。35mm単焦点は何も変化しなかった。
f) 18-55mmズームレンズに装着し18mm設定では四隅が少し黒くなる(22mm なら完全に消える、この場合実質16.5mm)。18mmは四隅が黒くなるが全く使えないこともなさそう。(フィルター未使用)
g) 50mm単焦点レンズに装着したが特にケラレ、絞り開放時のボケなど発生しない。(計算上ワイコン装着すると焦点距離は37.5mmになる)
h) 55-210mmズームレンズ広角側に装着すると問題なく使えるが、100mm以上は全体的に薄いボケが発生し、200mmではオートフーカスしない。
全コンバージョンレンズまとめはこちらを参照
3.1 16-50mmズームレンズにワイドコンバージョンを付け撮影(広角側)
全体画像 オリジナル画像を横幅1875pixに圧縮し、横幅860pixで表示
a)ワイドコンバージョンレンズなし (iso100 f5.6 1/125s)
b)ワイドコンバージョンレンズあり (iso100 f5.6 1/100s)
左側画像 全体画像の左端より等倍で横幅640pix分切出し
a)ワイドコンバージョンレンズなし
b)ワイドコンバージョンレンズあり
中央画像 全体画像の中央部を等倍で横幅640pix分切出し
a)ワイドコンバージョンレンズなし
b)ワイドコンバージョンレンズあり
3.2 35mm単焦点レンズにワイドコンバージョンを付け撮影(1.8)
全体画像 オリジナル画像を横幅1875pixに圧縮し、横幅860pixで表示
a)ワイドコンバージョンレンズなし (iso200 f1.8 1/60s)
b)ワイドコンバージョンレンズあり (iso200 f1.8 1/60s)
中央画像 全体画像の中央部を等倍で横幅640pix分切出し
a)ワイドコンバージョンレンズなし
b)ワイドコンバージョンレンズあり
3.3 35mm単焦点レンズにワイドコンバージョンを付け撮影(F2.8)
中央画像 全体画像の中央部を等倍で横幅640pix分切出し(全体画像省略)
a)ワイドコンバージョンレンズなし (iso400 f2.8 1/60s)
b)ワイドコンバージョンレンズあり (iso500 f2.8 1/60s)
3.4 18-55mmズームレンズ広角側(18mm)でワイドコンバージョンを付け撮影
a)ワイドコンバージョンレンズあり (isi100 f3.5 1/800s)
3.5 ワイコン装着時の画角
16mmZ+Wicon (12) | 19mm+wicon(14.3) | 16mmZ(16) |
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Sigma19mm(19) | 35mmZ+Wicon(26) | 35mm単焦点(35) |
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18mmZ+Wicon(13.5) | 20mmZ+wicon(15) | |
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3.3 NIKON製ワイドコンバージョンレンズを付け撮影
撮影サンプル
cgi
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