スティックPC

2016年1月17日
1.概要

 何かと話題になっているスティックPCを購入し、どのようなものかを確認することにした。2012年にASUSノートPCを購入しWEBサーバーとして24時間運用をしているが、その置き替えとして利用できればとの思いもあった。


2.システム構成

1)スティックPCはDiginnos DG-STK1Bを京都のドスパラで1万円前後で購入した。この商品の主な仕様は、4コアCPU、クロック1.3GHZ、RAM 2GB、eMMC 32GB、Windows10インストール済、ファンレスタイプである。

2)付属品はACアダプター、給電用USBケーブル、MicroUSB-USB変換ケーブル、HDMI延長ケーブルである。

3)最低限必要なものはすべて揃っており、操作性の関係で無線キーボード マウス付き(Logicool WirelessCombo mk240)を購入した。

4)64GBのmicroSDカードを購入しスティックPCに挿入した。サーバーデータは約70GBあるが動画データの一部を除けば64GB以内に収まる。但し、microSDカードをそのまま使うと容量が極端に増加したためNTFSで再フォーマットして使用している。



写真の説明)

左側がスティックPC、その上部の接続はHDMIでテレビに接続、写真奥がテレビの背面、スティックPC左側のケーブルは5V電源、右側上のケーブルの先はUSBタイプのLANアダプターに接続、その下の機器はUSBタイプの無線キーボード受信ユニット


3.使用結果

マニュアルに従いケーブル等を接続し電源を入れるとOSの設定画面になり、指示に従い設定するとWindows10が動き出した。このときはUSBハブにキーボード、マウスを有線で接続し、OS設定後しばらくして無線タイプのキーボード、マウスに変更した。 

以外にあっさりと動くので驚いた。Youtubeも特に問題なく見ることができたし、現在運用中のサーバーへのアクセス(写真・動画アルバム)も特に応答が悪いとは感じなかった。発熱に関しても特別に熱くなることもなく、熱でCPU性能が下がるようなこともなかった。

このため、スティックPCで早速WEBサーバー(Aybssサーバー、Active perlソフト)を構築し、運用中サーバーの写真・動画データなど殆どすべてコピー(50GB、コピーに4時間程度必要)した。内蔵無線(Wifi)接続の場合、10分もするとクライアントからサーバーがアクセスできなくなる。但し、サーバーからはクライアント、或は外部のWEBサイトをアクセスすることができる、と言うとても不思議な現象が発生する。再度PCを立ち上げ直すか無線を再度接続し直すと回復する。サーバー起動で無線が使えなくなることは全くなかった。

これではWEBサーバーとして使えないのでUSBタイプのLANアダプター(バッファロー LUA3-U2-ATX)、およびUSBタイプの無線アダプター(バッファロー WLI-UC-GNME)を購入し、テストしたところ、上記不思議な現象は全く発生しなかった。

2日連続でサーバーを運用したが途中で停止するなどの異常現象は発生しなかった。サバ―へのアクセス速度も現在運用中のサーバーと違いはなかった。サーバーがアクセスされた時のCPU使用率が10%以上になることはなかった。


4.消費電力の測定

 WEBサーバーとして使う場合24時間運用になるため、消費電力が幾らになるかは重要でもある。
 (消費電力測定結果)
いずれもアイドル状態で測定
無線内蔵 1.7W
有線LAN外付け 2.9W (Baffaro USB2.0/1.1対応LANアダプター LUA3-U2-ATX)
無線外付け 2.5W (Buffaro WLI-UC-GNME)

実際の運用は有線LANになると思うが、この場合でもアイドルで3W程度、実際にアクセスが連続的に有っても5W以上になることはないと思われる。



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